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症状別にみる風邪

内科症状から見る風邪のタイプを知ろう。
風邪というのは総称であり正式な名称は風邪症候群と呼びます。
風邪をひくとくしゃみが出たり、咳が出たり、鼻水が出たり、おなかが痛くなったり、喉が痛くなったり、声が枯れたりと様々な内科症状が現れます。
これは体内にウイルスや細菌が入り込むことによって身体が拒否反応を起こし、ウイルスや細菌を体外に押し出そうとします。
これを免疫力と呼びますが、体内では白血球とぶつかることにより、ウイルスや細菌を死滅させていきます。

基本的には風邪は自分の免疫で治すこととなりますが、抗生剤などを使用したり、また痰を出しやすくするムコダイン系のお薬を服用したり、咳止めや気管支系のお薬などを服用したり、吐き気止めや下痢止めを服用したり、内科症状に合わせてお薬を服用して、自身の免疫力のお手伝いをして治します。
風邪の時に一番大切なことは、身体を休めて免疫力を上げる事、またしっかりとした水分補給をすることが大切になります。

通称鼻かぜ、喉の風邪、おなかの風邪、気管支の風邪など言われておりますが、それぞれ不調の出るところが異なります。
風邪のウイルスは200種類以上細菌と合わせると様々な内科症状が現れることも納得できます。
それでは内科症状別にみてみましょう。

喉が痛い、喉が腫れぼったい、首が痛いなどの場合は、喉の風邪が考えられます。
のどの粘膜にウイルスや細菌が付着して増殖します。
喉の風邪は高熱を伴う事が多く、倦怠感も強いのが特徴です。
喉の風邪としてはウイルスではアデノウイルスやインフルエンザウイルスなどの高熱を伴うものや、細菌では溶連菌感染症などがあります。
いずれも内科での治療が必要で、早めの薬の服用が大切になります。

鼻水が出る鼻かぜは鼻水の色や粘度が重要です。
鼻水の色は透明ですか?鼻水はさらさらしていますか?
など鼻水の状態が今の身体の状態を表します。
鼻水が無色でさらさらの場合はアレルギーの場合がほとんどです。
逆に透明であるが粘度がある鼻水は何らかのウイルスが身体に侵入している可能性が高くなります。
また鼻水が黄色や黄緑色になっている場合は、体内に入ったウイルスや細菌と白血球が戦い死滅した白血球が鼻水になって排出されております。
鼻はよくかみ、またうがいなどをしてすっきりとさせましょう。

おなかが痛い下痢をした、などのおなかの風邪は中には強いウイルス性の疾患もございます。
ロタウイルスやノロウイルスなどは通称胃腸炎と呼ばれている冬に流行する胃腸炎です。
免疫力で回復するのを待ちます。
吐き気止めや下痢止めを上手に利用して休養することが大切になります。

風邪と言っても様々な症状があるという事がお分かりいただけたのではないでしょうか。