辛い下痢 | 教えて!新宿の内科のお医者さん

menu
HOME » 内科のお医者さんに聞いてみた » 辛い下痢

辛い下痢

おなかが痛い、つらい下痢。
そんな下痢は内科症状の中でも我慢することが出来ない、すぐにトイレに駆け込まなくてはならないため、とってもつらい症状です。
良く下痢をするという方や、滅多に下痢はしないという方でも下痢に対する辛さは人それぞれかもしれませんが、あまりひどい下痢が続くと、脱水症状を引き起こすようになってしまい、重症にならないうちに対処することが必要です。

内科症状の中には様々な疾患がございますが、おなかの風邪と呼ばれる中にも下痢を引き起こすものがあります。
例えば下痢は冷たいものの食べすぎ、脂っこい食事をとったり、辛い刺激物を摂取した後や牛乳やチーズなどの乳製品に反応して、下痢が起こることがございます。
上記のような下痢は一過性のものであり、特に心配はいりません。
また心的に下痢を引き起こすこともございます。
緊張やストレスにより下痢を引き起こしてしまう心身性の下痢もございます。
この場合は心療内科等の受診をするかまたは日々の生活を見直して生活習慣に無理の無い様に調整をするなどの対策が必要です。

食中毒による下痢もございます。
食中毒による下痢は大変激しく、また嘔吐と下痢を繰り返すことにより脱水症状になってしまいます。
またひどいい食中毒では高熱や震えを伴い危険な状態になってしまうため早めの内科受診が必要です。
中には救急搬送されたり、またO157のような強い食中毒では命を落とす危険もございます。

風邪で起こる下痢は、軽い下痢から脱水症状を引き起こしてしまうほど強い下痢になってしまう場合もございます。
中でもノロウイルスやロタウイルスは感染力が強く、患者の体内からでた汚物処理は注意が必要になります。
ノロウイルスやロタウイルスは抵抗力の低い幼児や高齢者が感染することが多く、脱水症状が進むと命にもかかわってしまいますので、脱水症状が進まないように注意します。

下痢は下痢止めを服用すればよいというものではございません。
身体の中の悪い細菌やウイルスを排除している下痢、むやみに止めてしまうのではなく適度に下痢止めを服用して様子を見ながら薬をやめていく事が必要です。
また下痢に関しては有効な薬というものがあるわけではなく基本的には身体をゆっくりと休めて免疫力で改善していく事になります。
下痢になってしまったら一番気を付けるべきは脱水です。
少しづつで良いので水分を取りゆっくりと身体を休めて免疫力で治しましょう。