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肥満は内科で相談できるの?

現代病でもある肥満。
外国に比べるとそこまで多くはございませんが、日本でも肥満に悩んでいる方は多くいらっしゃいます。
昭和の初めころ戦後の時代から見てみると、現代では外国から入ってきた食べ物も全く珍しくなく日常になくてはならないものとなっております。
昔は食事も魚を中心とした和食であったのに比べ、現在は洋食がメインとなっている家庭も多く、栄養価の高い食事に加え、スナック菓子やケーキ類や菓子パンなど豊富に食料があり、食べたいものをすぐに手に入れられる世の中になったこともあり、日本でも肥満は現代の課題となっております。

国内では成人の30%が肥満というデータがあります。
肥満の基準値はBMIが25以上であること、ウエストが男性85?以上、女性90?以上を超えていることが肥満の基準となります。
BMIは体重÷身長÷身長(?÷m÷m)で求めることが出来ます。
求めた数値が18.5以上-25.0未満が普通体重、25以上が肥満となります。

また肥満で怖いのは合併症です。
ただ肥満なだけではまだ良いのですが、怖いのが合併症です。
また今合併症になっていないという方も、肥満である以上この合併症にかかってしまう可能性があるいわば予備軍です。
合併症では2型糖尿病、脂質異常症、高血圧症、脳梗塞、脂肪肝、月経異常、心筋梗塞など内科的な疾患に加えて、整形外科的疾患である変形性関節症や変形性脊椎症などを合併して、膝が痛く歩けなくなってしまったり、腰に負担がかかり起き上がれないというような重大な症状が出てしまう事もございます。

またこのような肥満の状態で妊娠をすると、自分の体重に加えて羊水や胎盤、赤ちゃんの体重が加わり、ひざや腰に負担をかけます。
また妊娠中毒症や高血圧症にかかってしまうリスクがあり、また出産も難産になってしまう場合がございます。

このように肥満はただ太っている、見た目の問題ではございません。
またあまり知られていませんが肥満は内科で受診して生活習慣の見直しなどを行い、また場合によっては処方薬を服用して薬物療法を取り入れる場合もございます。
肥満を放置しておくと適度な運動も出来ないような身体にダメージを与えてしまい、健康な体を取り戻すのが大変になってしまいます。
肥満に悩んでいたら、内科を受診して相談してみると良いでしょう。
医学の力と生活習慣の見直しで健康な体を取り戻して、長く健康でいられる身体を手に入れましょう。